宍道湖に夕日が映える場所はここ

島根県

日本の夕日百選に選ばれた、県立美術館付近からの夕日。多くの人がその瞬間に立ち合おうと訪れています。

松江の街巡る周遊バス

特急やくもで訪れた松江駅。25年前ぶりの訪問です。駅前から周遊バスが出ていることを知り、早速利用することにしました。観光地に視点を置いた市内周遊バスは、これまで、新潟市、横浜市、長野市、神戸市、津山市、広島市で乗りました。いずれも成功例ですが、都市によっては、観光スポットが近すぎて利用頻度が上がらず、車内の案内放送も充実しないという難しさがあるようです。市内周遊バスの、もう一つのタイプとして、市民の生活利便向上を目的としたものがありますが、今後、民営バスの衰退が加速すると、直営なり補助金なりでこのタイプが増えていくんでしょうね。

JR松江駅前です。私鉄の一畑電車は乗り入れていないので、バスルートが整備されています。

7番乗り場から、市内周遊バスが出ます。レイクラインという名前で、ほぼ30分ごとに出ているので便利そうです。

来ました。15時10分発の便です。この後の便は、夕日鑑賞コースを走るらしく、若干コースが異なるみたいです。約50分で1周します。

運転席の様子です。この便は、女性の方がドライバー担当でした。お話を伺うと、この周遊バスは、もう20年以上の歴史があるらしく、年末年始も運行しているとのこと。大変そうですが、それだけ人気があるんですね。でも、主婦にとって年末年始は、大忙し・・・。休みとってくださいね。

大人1回210円。1日乗車券は520円です。

12月なのでクリスマスに因んだ飾り付けが。市内の保育所の子供たちの作品だそうです。

走りながら、沿線の名所・旧跡の案内を放送してくれるとともに、モニターでは、昭和初期ごろの街中の様子を映し出してもらえ、歴史の変遷を見ることができます。

松江城付近も通ります。

堀の遊覧船は、寒くなっても人気があります。こたつを用意しているみたいです。大人1500円で、3箇所の乗り場を利用して、乗り降り自由です。この周遊バスの1日乗車券を持っていると、遊覧船の料金が団体割引額(1300円)になるようです。

車内のモニターに、昔の画期ある様子が写ります。

宍道湖では、昭和初期に水上飛行機が離発着していたこともあるそうです。

予定のコースを終え、再び松江駅に帰ってきました。

駅から宍道湖まで歩いて15分

周遊バスの車内放送で、宍道湖からの夕日がすばらしく、それも県立美術館付近からが絶景との情報を得ました。早速、徒歩で県立美術館を目指します。バスで、大体の地理は分かったので楽でした。しかも、遊歩道も整備されています。

県立美術館に到着。ここから湖岸沿いに夕日が見える方に。

美術館裏には、12匹のウサギがいます。西の方角(夕日の方)を見ながら、前から2匹目のウサギをなでると、幸せが訪れるとか。西には、出雲大社があります。

コハクチョウです。ロシアから越冬のために飛来するようです。

たぶん、このモニュメントは、ハートの中に夕日が納まって完成するこの瞬間をイメージしたのではと思うのですが。

松江の街は、コンパクトに拠点が整備され、この時代に合った街並みとなっています。観光客にとっても、周遊バスに1度乗れば、大体の土地勘ができます。水郷が巡るこの街に、何だか住んでみたい気持ちにふっとなりました。そういえば、漫画家の園山俊二さんの居もあったとかで、堀沿いに碑がありました。

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