国鉄時代仕様の特急やくもに乗る(岡山-島根)

船や鉄道もいいなー

現在、定期で走る車両は伯備線のみ

国鉄時代に開発された自然振り子式電車381系。山間部のカーブの多い路線で活躍してきました。中央本線の「しなの」、紀勢本線の「くろしお」など各地で走っていたこの特急電車を、今見ることができるのは、白眉線の「やくも」だけです。そのやくもの381系も、次世代の車両導入が決まりつつあるようですので、引退が近づいています。

 子供の頃、父親と電車やバスで旅行することがとてもうれしかった思い出があります。しかし、特急の指定席に乗れたことは、ほとんど無かったのでは。やはり、憧れでした。定年退職して時間ができた今、国鉄時代のデザインが残る車両で、昔の憧れをたどっていきます。

岡山駅と島根県の出雲市駅を結ぶ特急やくも。ほぼ1時間ごとに、岡山駅を発車します。

乗車しようとした日は、午前10時4分発の便が、線路火災の影響で運休になり、1時間後の11時4分発に乗車。

車両の内部は、これまでも順次改造されたらしく、現在は、ゆったりやくも仕様とのことです。

これは、普通車指定席の様子です。清潔感があります。

座席背面には、新幹線と同じようにテーブルが備え付けられています。

昔、ありましたね。肘掛けから出てくる小テーブル。

窓は、複層になっていて内側にもガラスが張られています。このため、小物を置くようなスペースはありません。

デッキの様子です。昔らしく簡素です。

大山には、もう雪が降っていました。

平野部は、気温がまだ高いので雪の気配はありませんが、さすが大山。山頂付近は白くなっています。電車がこの辺りを通過する際に、アナウンスでも大山の紹介がありました。

米子で、かなりの乗客が降りました。

そして、松江でほとんどの乗客が降りた後、電車は出雲に向かいます。

やくもは、パノラマビューの席がグリーン車にあります。運転席のすぐ後ろにあり、視界は格別です。この顔のデザインも歴史を感じますよね。投入から40年過ぎた姿を、今も見ることができたのは、よかった。この電車は、瀬戸大橋が開通した直後は、記念路線として、橋を渡り高松駅まで乗り入れていた時期もあったそうです。特急とはいいつつ、伯備線自体が単線区間があるため、信号待ちの停車が複数回発生します。また、振り子電車とはいえ、さほどスピードを出せないため、まあ、旅を楽しむという感覚で乗る電車でしょうか。新しい電車の概要が待たれます

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