鉄道のある風景 小歩危峡

徳島県

ここも以前から行ってみたかった青春18きっぷの平成21年ポスター撮影地、列車が土讃線を走る徳島県小歩峡の風景です。土讃線の吉野川付近は、正に渓谷を走る路線で、川や道路、線路が谷底を縫うように走る両岸は、反り立つ山が連なります。昔からその山肌の標高が高い付近にも民家があるのを見て、いつか訪ねてみたいと思っていました。そんな時、見つけたのが青春18きっぷの味わい深いポスターです。このポスターのシリーズの中には、本当に心揺さぶられるものや、一瞬にして10代にタイムスリップし、根拠のない夢を抱えて旅に出ようと駅に立つ自分がいるような、そんな写真を見つけることができます。

国道32号から県道271号線へ

土讃線白川橋梁のある交差点を県道271号線へ進みます。道は細いですがたまにトラックが通ります。

県道から山を登って行く道があります。車も通れますが、写真も撮りたいのでここから歩いて行くことにしました。

案内板があり、小歩危峡一望とあります。殿野地区というらしいです。ここを登って行くと小歩危峡が良く見えるという場所があることは昔から有名だったんですね。この案内板の柱には、ふるさと創生事業とありました。昭和63年ごろ設置ですかね。

山を登ります。

どんどん歩いて行くと、丸太を切り出したような椅子が二つ道端に。まだ、チェーンソーの木くずが残っているので、ここ最近作られたものかと。隣の木株の木から作ったのかなー。

と、そこへ道端に積んでいた丸太を回収すべく地元の人が。

よく見ると、この辺りから道の両脇の樹木や竹などが伐採されており、遠くの景色が良く見えるように整備されています。

石積みで造られた展望台です。実際は、畑への通路らしいですが、ここからの景色がすごいよ。見てごらんと呼びかけられているようで、心温まります。この辺の皆さんの普段着のおもてなしが伝わります。

寒いですけど、カヌーを漕ぐ人もいます。これも美しい吉野川の風景です。

特急 南風が通過します。

ちょうど、特急南風が通過しました。列車に遅れて音が聞こえてきます。

この後も、山を歩きました。

家の土台は、昔の石積みや最近の擁壁まで様々ですが、斜面をうまく利用しています。

手入れが行き届いたお茶畑もあります。

山肌に咲く梅や蝋梅です。

コメツブツメ草でしょうか。黄色い花がきれいです。

土讃線は、県都を結ぶ路線としては乗客数が少なく、さらにコロナ禍でJRは大変な状況ですが、気候にかかわらず、定められたダイヤ通りに走る列車は、特急でも普通列車でもこれが俺の責任の表現だみたいなものを感じます。もう少ししたら、気楽に乗るか。

平成21年当時の青春18きっぷのチラシです。このキャッチコピーの通り、変わらない景色を大切にしたいと思います。

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