足元がスケルトンの橋。スリル!

徳島県

吉野川の池田ダム湖に架かる敷之上橋(しきのうえばし)は、長さ195m、湖面からの高さ37mもある大きな橋ですが、床がメッシュ状のグレーチングになっています。スリル満点、文字通り風通しがよく、歩くだけで何となく涼しく感じる橋です。

国道32号と吉野川を挟んで向かい側の県道267号線を結びます。

グーグルマップには、橋の名称は表示されますが、橋自体は出現しません。

この橋は、徒歩専用です。車やバイクの通行を想定していないようです。池田ダムが建設されるまでは、この地域に対岸への渡船があったようで、その代替施設で建設されたという資料もありました。

国道32号から歩いて接近します。

ビジネスホテル阿波池田の敷地の東端にある看板辺りに、下に下る階段の入り口があります。

その入り口付近から、吉野川方面を見ると、遠くに小さくつり橋が見えます。これが敷之上橋です。

スロープがありますが、これはビジネスホテルの通路です。ここを通ってはいけません。

この、安全柵のわずかな隙間から入っていきます。

かなり急な階段が続きます。わずかに通行した痕跡がありますが、いつの日の物か分からないような状態です。この橋を生活の通行手段としている人は、もう少ないのかもしれません。

階段に続き、コンクリートで舗装された道が続きます。橋の橋脚まではほんとに遠かった。

小枝の間から、橋が見えてきました。まだ、こんなに高低差があります。

橋にたどり着きました。

これが、つり橋のワイヤーを固定しているアンカーです。かなり巨大です。

水面部分へのガイド部分です。すでに通常の橋とは違和感があります。

橋の標識です。昭和49年竣工です。池田ダム本体は昭和50年完成ですから、関連施設として建設されたんですね。

見上げると、少々錆びていますが、しっかりとした橋脚が頼もしい。

対岸の道も全く見えません。

川の水面が見えます。

向こうに見えるのは、徳島自動車道の高架橋(池田へそっこ大橋)です。時代の大きな変遷を象徴する二つの橋が吉野川に架かります。

ここは、池田ダムでせき止められた人口湖になっていますので、ジェットスキーを楽しむには絶好の場所なんでしょうか。気を付けて。

徳島にあるスリル満点のスケルトン橋。でも、利用者はかなり少ないような様子で、維持管理や安全面を考えると、いつまでも存続されるとは限らないある意味貴重な橋です。今、体験しておく財産なのかもしれません。

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