徳島県東みよし町にある美濃田の淵の奇岩類は、約7,000万年以上前に日本列島が中央構造線での隆起や沈み込み、ずれ活動を行った際に、中央構造線より南側で四国山地が隆起した際に押し寄せて形成されたもので、南側独特の青石により形成されているそうです。吉野川の北側の岸に沿って位置する中央像造線は、興味深いはるか昔の痕跡を今も留めています。
アクセスは、この道から
徳島自動車道の吉野川スマートICIC近くにあるため、周辺の道はスマートICへの案内標識でちょっと複雑です。でも徳島自動車道の北川側道を走り、ICの東端の道から接近すれば、直ぐに美濃田の淵の駐車場に。ここは、キャンプ場でも人気がありますが、川岸でテントを張る人もかなりいました。
徳島県立自然公園との標識があります。
別の面でも歴史を残す地域です。
これは、橋の橋脚だそうです。昭和20年代の物で、当時対岸に橋を架ける機運があったものの、諸般の事情で完成の日を迎えることはなかったそうです。今も橋脚だけが当時の渡船から橋への地域の皆さんの夢を語り継いでいます。
少し移動して、断層保存場所へ
太刀野の断層保存場所は、この美濃田の淵からそれほど離れていません。しかも、道の駅三野の駐車場の一角に入り口があります。
この保存されている断層は、どうも灰緑色と黒色の粘土質が混在するとあります。期待できます。
駐車場から、道路の下へ降りていくスロープが整備されています。
この県道12号線の道路橋の名前がなんと「中央構造線橋」です。
道路の整備の際に、力を入れて保存しようとした様子が分かります。
壁に、拡声器が設置されていて、絶えず中央構造線の解説を放送しています。
解説板もありました。よく分かります。
ここが、保存現場のようです。全く分かりません。一帯は、吉野川の水位が上がった際の濁流の跡があるだけで、断層の様子などは全く分かりません。川の一部ですから濁流が押し寄せるのは仕方ないし、貴重な断層の保存も重要ですしといったところです。ちなみに、保存当時の画像がありました。
解説の表示板は、徳島県及び三野町(現在の三好市)の連名になっていました。この地球の歴史を語る重要な断層ですが、保存当時は関係者の関心も高かったのでしょうが、いつからか訪れる人も減り継続的な維持管理も難しくなったのでしょう。しかし、三好ジオパーク構想を進める三好市。再度、注目を浴びる日が来ることを。
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