寒霞渓(かんかけい)の紅葉と奇岩

香川県

秋深まるも、外国人に人気

瀬戸内海で2番目に大きい島、小豆島。島の中央には、星ヶ城山(ほしがじょうやま)と四方指(しほうさし)の間にある渓谷、寒霞渓があります。この渓谷は、1300年前の火山活動によって、造られたといわれ、至る所に奇岩が点在します。この季節、渓谷の紅葉が鮮やかで、ロープウエイで訪れる観光客も今年の終盤を迎えています。

土庄港から出発

高松からは、便のいい土庄港に到着。ここから、寒霞渓には、バスを乗り継ぐ必要があります。

高速艇の乗り場を出てすぐに、地元のオリーブバスの乗り場があります。バスの便は、30分から1時間に1本という程度です。

草壁港行きに乗ります。

草壁港に行く途中、エンジェルロードの近くを通ります。向こうの方で、海の中を人が歩いているのが見えます。干潮の時だけ、現れる海の道です。大切な人と手をつないで渡ると、天使が願いを叶えてくれるという、恋人の聖地です。

オリーブ公園も通ります。

草壁港のバス停で、乗り換えます。

紅雲亭行きのバスに乗り、終点まで行きます。このバス停では、土庄港からのバスが到着した後、紅雲亭行きが出ます。同じバス停での乗り換えですので、乗り換え時間が短くても大丈夫です。

台湾からの方たちのようです。バスの中は、いっぱいでした。

終点が、ロープウエイ乗り場になります。

スムーズにロープウエイに乗れます。

頻繁に、大型のロープウエイが出ます。でも、シーズン最盛期は、たぶん、すごい行列だったと思います。

山頂は、標高612mだそうです。途中、窓から絶景を見ることができます。

山頂駅に着きました。

展望台からも、歩いても絶景

山頂駅前のウッドデッキです。景色が見事なので、皆さん、動きが止まります。

一つ目の、展望台です。写真撮りたいですよね。

山頂駅近くの広い駐車場です。実は、寒霞渓スカイラインを通って、山頂まで車で行くことができます。ロープウエイとドライブと両方楽しみたい方は、、山頂駅まで車で行き、ロープウエイで往復し、また、山頂駅から帰られる方もいるようです。

二つ目の展望台からの眺望です。草壁港方面です。遠くの島と海の反射があいまって、独特の景色ですね。

山頂から続く周辺の道への案内図です。色々な道が麓まで整備されているようです。

表12景、裏8景という下山道もあるようです。

表12景の道を下ります。

歩いて、ロープウエイの登り口駅まで降りることにしました。が、これが、結構、距離がありました。

奇岩の合間から、紅葉の終盤を迎えた山々が見渡せます。この道は、景色もどんどん変わり、退屈しません。

谷を渡るロープウエイ以外はすべて静止している景色です。ゆったりした時間が過ぎていきます。

倒れてきそうな岩が、風化に耐えて残っています。

途中から、遠景が望めない山の中を下っていきます。綴れ織りの道が延々と続きます。この道で、少しへばりました。でも、下から登ってくる女子2人組と、年配夫婦とにすれ違い、すごいなーと感嘆。

紅葉の中を抜けると、ロープウエイ乗り場に着きました。

十分、満喫して帰り支度

記念写真を撮って帰ります。

来たコースを逆巡りに帰ります。バスを待つ間に、また、体が冷えてきます。

この駅(こううん駅)は、標高295mにあります。

小豆島は、瀬戸内海で2番目に大きい島です。高校もあり、一つの生活圏を形成しています。沿岸部の幹線道路は整備されていて、生活しやすい区域も多くあります。しかし、ここも人口減は確実に進んでいます。オリーブ公園や寒霞渓などへの観光客は今伸びていますが、定住には難しいようです。将来的にこの美しい景勝地を保存していくためには、大変な苦労があるのではと。有為転変あろうとも、私たちが誇れる場所を是非、守っていただきたいと、帰りの船から島を見つめました。

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