活気があった銅山開発時代の痕跡が
新居浜市は、愛媛県第二の都市ですが、その発展の歴史は住友とともにあるといっても過言ではありません。今でも市内に住友関係の会社や病院、文化施設が数多くあり、それに係わる人々の数は膨大です。といっても、鉱山で発展した街という顔だけではなく、新居浜市は、何度も訪れてみたくなる魅力を多く持っています。鉱山開発が活発だった頃、市内には、住友の鉄道が走っていました。別子銅山鉄道下部鉄道です。この下部は、2層構造鉄道の下の部分という意味ではなく、ほぼ平地に近い部分を下部鉄道と呼び、山中の険しい部分の鉄道を上部鉄道と区分していたようです。どちらも、現在は廃止され軌道敷もなく、ところどころに、その痕跡と市民が思いを寄せられるよう整備された施設があります。
軌道敷の沿線にある、市管理の公園です。鉄道の滝宮駅が近くにあったようです。
駐車場も完備。無料です。
滝の宮公園のメインはこの大池です。周囲をジョギングする人がいます。
この建物では、昔、貸しボートをしていて、水辺に降りる階段の先が桟橋になっていました。私がよく乗ったのは、30年ほど前ですが、20年くらい前の風水害でボートや設備が傷み、今は休止しているようです。当時は、家族ずれやカップルがボートに乗り、公園の周りを部活の高校生がランニングするという、絵に描いたような昭和の青春ドラマの風景でした。
水辺で立ち止まると、魚が寄ってきます。
ハトも寄ってきます。
すごいのは、白鳥も寄ってくる人懐っこさです。
公園施設内には、管理する人の詰め所があり、毎日、動物たちの世話もしているようです。
白鳥の棲家もしっかりあります。
休憩する東屋です。
これがすごい。救命用の浮き輪を複数個設置しています。新居浜市ががんばっています。
敷地内には、小さな動物園も
うさぎがいます。
黒目にたぶんこちらが映っています。
ウコッケイの部屋です。
こちらは、モルモットの部屋です。
銀鶏(ギンケイ)というキジ科の鳥です。これらが、ここの主役です。
遊具や日本庭園も
これは、子供たち用ですが。
大人がストレッチする用具もあります。
日本庭園には、句碑がいたるところにあります。
園内には、遊歩道があり、展望台へも行ける見たいですが、この日は、案内表示を見つけることができませんでした。時おり、土砂崩れ通行止めの標識があるので、その先かもしれません。
これは、ユニークな標識でした。
この公園の整備計画があるようです。
平日でも多くの方が、ウオーキングを楽しんでいました。お話を聞くと、新居浜市によって、この公園の整備計画が進められるようです。驚いたのは、市の施策を多くの方が関心を持って待ち望んでいることです。行政にしては、なかなか、浸透させるのも大変だと思いますが、こんなに期待されている公園整備は、やりがいもありそうです。ボートの復活もここにおられた方々は、期待していました。
軌道敷の跡
本題に戻って、住友金属鉱山下部鉄道の探索の旅ですが、公園の前の道が、昔の軌道敷だったところだと思われます。この全体像については、別の投稿で、詳しく紹介する予定です。10キロ位ありそうなので、一気に歩けるかどうか分かりませんが。
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