東温市の棚田を歩く

愛媛県

国道11号からそれほど離れていない集落

谷間に広がる水田は、必然的に棚田となります。

民家と田畑が混在して位置します。

集落の中を流れる井内川。整備されていますが古い石垣や新しいコンクリート壁など、何度も修復された跡があります。

きちんと管理された棚田です。

田と田の境は、石垣と土の畦です。

そこにきれいに苗が機械植えされています。

田と田の段差はかなりありますが、うまく機械が入れるように農道が接続されています。

このくらい畦の段差が低いと、直接田から田へ機械が移動できそうですが、小回りのきく小型機なんでしょうね。

上から見るとこんな風景に。美しささえあります。

遠くで、トラクターで代掻きをしている農家さんがいました。

細い支流にも石垣で堤が造られています。昭和よりもさらに前の時代に、たぶん地元の方々が協同で造ったのではないでしょうか。

棚田の植えの方の法面の石垣は、かなり古いものです。

集落の棚田保存の意識が高そう。

田植えの時期なので、水路の掃除も終わっていました。さらにこの集落では、道端の遊休地の雑草も刈り取られていて、水田に草の種などが混入しないように作業が終わっていました。

地域の集会所と防災無線です。ちょうど、正午になったので、スピーカーから音楽が流れ、作業をする人々に昼の一服を知らせました。谷間にある複数個所からのスピーカーが、はもりながら美しい空間を作り上げた瞬間でした。

この地域は、東温市の中心部から距離的にそれほど離れていないため、この棚田を保存しながら、仕事に通うこともできそうです。棚田の耕作ノウハウはどこもよく似ていると思いますが、この地域のようにマンパワーがあると活気さえ感じます。田植えと稲刈りの農繁期独特の地域一丸となる空気がここにはあるような気がします。

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