渋川海岸のカッター訓練。我は海の子

岡山県

渋川海岸で小学生のひた向きさに、元気をもらった。

渋川海岸を歩きました。この日は、何組にも分かれて、カッター訓練をする小学生たちがいました。海岸から見守る方にお話を訊くと、岡山県の小学生は5年生になると校外学習として、この渋川海岸でカッター訓練をするそうです。大人用の太いオールを何人もの子供たちが握り、一生懸命、「ヨーイショ、ヨーイショ」と漕ぐ姿のひた向きさは、何だか私に大切なものをくれたような気がします。海に出ての共同作業は、命を守るために手を抜けません。子供たちにとっても、一生の思い出になったのでは。お話しを訊かせていただいた方は、引率の先生で、自分自身も小学生の時に、ここでカッターに乗ったということでした。

高松駅からJRで児島駅へ。ジーンズストリート

まずは、児島駅周辺を歩きます。JR児島駅です。ここまでが、JR四国。ここから岡山方面はJR西日本区間になります。

駅の構内でジーンズストリートの資料をいただきました。

駅を出ると、「ジーンズの聖地・児島」の看板とともに、ジーンズが何本も吊るされています。洗濯物ではありません。

標識を頼りに、歩いて行きました。駅から1キロぐらいでしょうか。

こんな感じです。おしゃれなショップが並ぶ商店街ですがほとんどがジーンズ店です。ここでも、吊るされています。

中には、塩羊羹を売る和菓子屋さんでしょうか。店頭にはしっかりジーンズの小物を並べています。

旧野崎家住宅の近くでした。野崎家は、児島で塩田で財を成した人物で、旧野崎家住宅は当時の屋敷を保存したもの。国指定重要文化財だそうです。

旧野崎家住宅、塩業歴史館には、広い駐車場があります。

児島は、もともと地理的に島の時代があり、開発で埋め立てが進められたようです。当時盛んだったのが塩業で、農作物は、塩分を含む土地でも栽培できた綿花だったようです。そこから紡績や被服技術が発展し、後にジーンズ生地が合流し、一躍日本のジーンズのメッカとなり、今もビッグジョンなど有名ブランドの拠点があります。

児島湾ウオーキング。宇野港を目指します。

児島駅付近までもどり、幹線道路沿いに歩き始めました。宇野港までは、距離的にとても無理ですが、歩けるだけ歩いてみようと。

おもちゃ王国がある、王子が岳方面に行きます。

この辺から、旧道に入り、古い家並みになります。

海辺に出る手前のバス停です。児島地域は、倉敷市管内で、JR児島駅を中心にバス路線が組まれています。一方、宇野港は、JR宇野駅の近くで、玉野市にあります。そのため、児島から宇野港へのバス路線は、基本的に組まれていません。何となく分かっていましたが、これは、途中でしんどくなった時に、大変です。

田の口浜に両参りの歴史が

漁港の道路沿いに、鳥居がありました。付近には、神社らしきものはないことから、近くにいた方にいわれをお聞きしました。この鳥居は、いわゆる由加山参りの由加神社の鳥居だということです。ここから、山道(参道)を登っていくのだそうです。

鳥居の前には、ちょっと変わった狛犬が。備前焼らしいです。昔は、香川県の金刀比羅神社とこの由加山の両方をお参りする慣わしがあったということで、金刀比羅神社の参拝から、船でこの田の口に渡り、ここから由加山へお参りしたそうです。両参りというそうです。丸亀港にも大きな石造りにの常夜灯が、残っていますが、参拝者がここと行き来していたのでしょうか。

港には、石の常夜灯があり、遠くには瀬戸大橋が見えます。

海岸沿いにさらに歩きます。

旧道ですので、古い家並みもあります。繊維工場関係の建物でしょうか。

漁をする船がエンジンの快い音を絶やさず、行きかいます。遠くに瀬戸大橋が見えます。

王子ヶ岳登山口のバス停です。児島駅からの路線は、基本的にここが終点となります。ここからは、宇野駅方面のバスが出ますが、連結は頻繁ではありません。

王子ヶ岳バス停付近には、広い駐車場がある休憩所があります。

懐かしい、コイン望遠鏡も。100円でした。

案内図がありました。児島駅からは約8キロぐらい歩いたようです。渋川海岸まで歩くと10キロぐらいでしょうか。

歩いていてつくづく思いましたが、このコースを車でドライブした方が、ずっと爽快ではないかと。音楽とエアコン、きれいな風景。夕焼けもいいのでは。

浜辺でキャンプをする人もいました。

でかい自動車運搬船です。

釣りをしている人もいました。竿を出してみたくなる気持ちが分かります。

玉野市地域に入りました。

さらに歩くと、渋川海岸に到着しました。もうかなり、疲れています。

入り江には、ヨットやレジャーボートも係留されています。

暑い日でした。海に入って遊ぶ人も。

浜辺には、ボートを運搬するのでしょうか、キャリアーとトラクターが何台もありました。

子供たちがオールを漕ぐカッターボートが何隻も見えます。

訓練を終えて帰ってきました。見守る指導員の方々も気を抜けません。

宇野港までバスを利用します。

海岸沿いのマリンホテルから宇野港まで、特急バスが走っていることが分かり、待機所に停まっていたバスの運転手さんに尋ねると、もうすぐ発車するとのことで、迷わず乗ることにしました。児島駅からここまで約10キロ程度でしょうか。歩くのはもう限界かもしれません。マリンホテルまでは、立派な藤棚がつながっていました。

バスの発車です。始発から乗ったのは、私一人でした。宇野港まで380円でした。

順調に宇野港まで到着し、高松行きのフェリー乗り場に来ました。

切符の発券機で片道分を買いました。730円です。

高松行きの隣では、直島行きの切符売場があります。

フェリーに乗船します。

出航時刻よりもかなり前に、人だけで乗船する乗客の切符の確認が始まりました。

乗船した船の窓からは、直島行きの船「あさひ」が見えます。

先行して出発した豊島行きのフェリーです。

直島からの船「せと」も見えました。

とはいえ、まずは、うどんを食べなければ始まりません。売店で、きつねうどんを注文。この便一人目の客でした。320円。

宇野港には、三井造船の関連会社が多く、海上自衛隊や海上保安部の船の修繕がいつも行われています。

海上保安部の船としては、かなり大型です。

高松港への航路は、船の密集ゾーンです。フェリーの前方を、引っ切り無しに大型船が往来します。向こう側の青い船は、JFEスチールです。倉敷市と福山市に拠点工場があります。

約1時間で、高松港に到着しました。快適な旅です。

児島、宇野、高松と1日でミニ瀬戸内海1週をしました。海岸沿いを歩くことをメインの移動手段としたのでかなり疲れましたが、渋川海岸で出会った子供たちに、真剣にがんばることの尊さを改めて教えられような気がします。行く先々で出会った皆さんも親切でした。また、行かなければ。

コメント