決して気取らず、それでいてちょっとおしゃれな街
相変わらず観光客が多い町ですが、家族ずれとともに、女性同士やカップルも多く見かけます。他の観光地と異なり、日本人が多いなーという感想です。この街の古いたたずまいは、時たま行って見たくなります。
寺社と坂道、映画の舞台。
尾道は、平地が少ない。長崎にも似ています。そこに多くの寺社と林芙美子や志賀直哉などの文豪が居を構えた係わりや大林宣彦監督の映画の尾道三部作の舞台など、話題いっぱいです。
朝9時には、中心街にたどりついたのですが、付近のコインパーキングはすでに満車だったため、尾道市役所隣の市営駐車場に停めました。
駐車場の屋上から見た、尾道港です。西の方、三原方面を見ています。
これからの登る千光寺山です。ロープウエイを利用して、山腹の千光寺をお参りします。結構歩きそうです。
祝日でしたが、途中の商店街は人気がそれほどありませんでした。
なぜか、歩道近くに有名人の足型の銘板がありました。
駐車場から徒歩5分くらいで、ロープウエイ乗り場に到着。
この高架下を通って行きます。
午前中でしたが、ロープウエイの切符売り場にすでに長蛇の列が。大人片道320円、往復500円でした。子供は半額です。ロープウエイトとしては格安ですが、距離が短いのでこんなものかと。
切符を買うと、尾道の寺社や観光スポットの案内図をもらえました。山頂には、尾道市立美術館があり、2003年に安藤忠雄氏の設計によりリニューアルされたものらしいです。
いよいよ乗ります。
私たちが乗る予定の箱が山頂から降りてきました。資料では、このロープウエイは、昭和32年に運行開始とあります。すでに還暦を過ぎていますが、もしかしたら、当時の箱でしょうか。それはそれで、興味深いですが、窓は。開けたまま運行するみたいです。
乗務員が、一緒に乗り込みます。
途中で、下り便とすれ違います。
山腹にある千光寺の鐘楼が見えます。除夜の鐘を打つようです。
山頂駅に着きました。
山頂の展望台です。
この施設が喫茶店と展望台を兼ねています。
平成21年に恋人の聖地になったとか。
山頂からの尾道港です。向島との狭い水路の様子がよく分かります。ここをフェリーも運航します。この方向に、しまなみ海道の橋が連なって生きます。右側に見えるのが、尾道市立美術館です。
反対の、福山市の方角です。尾道大橋と有料道路の新尾道大橋です。
文学のこみちを歩きます。
尾道にゆかりのある文人墨客が詠んだ25の詩歌を自然石に刻んで約1キロの遊歩道に設置したもので、昔から、この街が愛されてきた足跡かもしれません。
正岡子規の石碑です。
志賀直哉の石碑です。
林芙美子の放浪記です。「海が見えた。」「海が見える。」
千光寺の鐘楼に行き着きます。普段は、鳴らさないでくださいと説明文がありました。
山腹を歩きます。
JR山陽本線の電車が見えます。
なぜか、鎖で巨石の上の登る石鎚山修行と称した事が行われていました。逆側からは、楽に登れるようですから、修行というより、体験でしょうか。
鼓岩と呼ばれる巨石がありました。大林監督の「おかしなふたり」「あの夏の日」の舞台になった所です。
千光寺山の全景です。右が鐘楼、真ん中が朱塗りの本堂、その隣に、石鎚山修行の場があります。
以外に、食事をする所が少ないかも
昼ごろ降りてきましたが、朝はあんなにがらがらだった商店街が人でいっぱいでした。
どこのラーメン店も行列ができていました。コンビには少なく、そもそも駐車場を確保してコンビニを経営する場所がないような気がします。車で少し走れば、普通にコンビニも現れましたが。
尾道は、外国人からすればどこが魅力なのか分かりにくいかもしれません。でも私たちには、古い街並みを大切にして、そこで生活も営んでいるこの街が愛おしく、また、懐かしく、安心できるような気がします。疲れたときにまた、行ってみたい街です。
コメント