西条市の棚田を歩く

愛媛県

西条市の山間部に行ってみました。

国道11号から加茂川沿いに国道194号を進みます。

石鎚山の方へは行かず、寒風山トンネル方向へ。

かなり古いアーチ式の石造りの橋を道端で見ながら。

迫門橋と名前が読めましたが、建設年の表示はありませんでした。

まだ、この辺は、それほど過酷ではありませんでしたが、

その内、かなり標高が上がりました。

風透(かざすき)トンネルを抜けます。

下津池のバス停の辺りを歩いてみます。

今も、この地域の農作業が脈々と引き継がれています。

空き家もありそうですが、地域の方々が田畑をきちんと整備し、たぶん近々田植えをするのでしょう。水を張って準備が整っています。

道から農道を登ってみました。

昭和以前に造られた石垣かもしれません。石の間にコケが生え、歴史を感じます。

かなり山頂に近いはずですが、水路に用水が絶え間なく流れています。さすが水の都西条。

下から眺めると、お城の石垣のようです。この石垣に囲まれた土地すべてが棚田になっていますが、現在は、米栽培用地は限られていて、管理が容易な野菜畑も多いようです。

霧雨の中の棚田です。ここを訪れて一番美しい風景だと思いました。

インターネットを見ると、山間部ではイノシシや鹿、サルの被害が多いと書かれているため、この付近を車道沿いにしばらく歩きました。車は、たまにしか通らず、シーンとする瞬間があります。ゴソゴソなにやら木々の間にいます。しかも複数匹。サルです、その内、車道を横断するものも現れました。この辺りでは、人間との生活圏境が、すでにグレーになっています。

そもそも、平野が少ない日本で、管理道に傾斜があれば必然的に棚田は発生します。その棚田を耕作するノウハウは、どこでも共有できている時代ですが、問題は当然マンパワーです。人口減少の影響が顕著にまず現れるのが第一次産業といわれています。生産効率が低い農作業に生業として従事する人は減っていくのでしょう。でも、片一方で私たちは、この風景を大切にしたいと願っています。先祖のお墓や田畑を何とか守って行きたいと住み続ける人を応援できる仕組みがあればと思います。

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